【試乗レビュー】アウトランダーPHEV 2018マイナーチェンジでどう変わったか?

2018年8月23日にアウトランダーPHEVがマイナーチェンジされました。
自分のアウトランダー(2015.07マイチェンVer)が購入から3年経つのかと思うと早いものです。

あっ、月日が過ぎるのがあっという間に感じるのは年のせいではなく『ときめきが足らないから』らしいですよ?(汗)

2015年7月のマイナーチェンジの時同様、今回も『ビッグマイナー』です。
しかし、スタイリング自体は小変更です。フロント周りの変更やホイールデザインが違っている程度に見えます。
ホイールデザインは旧型のほうが好みです。そう言うお客さんも多いとディーラーの方も気にしてました。

今回のマイナーチェンジ、実は性能がかなり良くなっています。


以下、ビッグマイナーでは書くのが面倒なので「新型」と書きます(笑)

昨日、試乗して参りましたので試乗レビューします。

myランダーと試乗車ランダーの比較2ショット。

右が新型です。

ちょこちょこ変わってますが全体の雰囲気は同じかと。

試乗車のグレードは限定車のG Limited Editionでした。
本カタログには載っていない特別仕様車ですが、走行性能は(Sエディションを除き)共通とのことでした。
もちろん、2.4Lエンジンですよ?

このグレードを買う時の注意点ですが、マルチアラウンドモニターが付いていません。
なので、助手席側ドアミラーの形状がこうなります。

おじちゃんは、マルチアラウンドモニター無しの駐車は考えられないほど、今では依存しております。
なので、Gグレード、できればGプラス以上を推します。(過去記事でカメラボタンについて痛切に書いております)

回の記事は・・・
■2017⇒2018Verの主な変更点
■myランダー(2015.07Ver)に3年乗って感じてる不満点
■次期アウトランダーPHEVに望むこと
について書こうと思います。

2017⇒2018Verの主な変更点

2018年Verの主な変更点。

・グレード名が変わった
・エンジンが2,400ccになった
・パワーメーターが変わった
・ドライブモード追加
・EV走行可能距離が伸びた
・SAWCの制御変更

■グレード名

今まで使われていた『ナビパッケージ』『セーフティパッケージ』・・・ではなくなり、以下のようになりました。

S Edition ⇒5,090,040円
Gプレミアムパッケージ⇒4,793,040円
Gプラスパッケージ⇒4,479,840円
G⇒4,182,840円
G Limited Edition(特別仕様車)⇒3,939,840円
従来設定されていたMグレードはなくなった。

ちなみに、
ナビパッケージ⇒Gプラスパッケージ
セーフティーパッケージ⇒G
とのことでしたが、全体的に価格が上がった分、装備もグッと豊かにバージョンアップされております。

例えば従来のナビパッケージ以上じゃないと設定がなかった、エレクトリック・テールゲート(電動ハッチバック)が全車付きます。くやしいです ~。

■エンジンが2,400ccに変更

試乗時、ほぼ電欠状態だったので、SAVEモードにしなくてもエンジンが掛かるのを体験できました。
エンジンが掛かっても気づきにくいとのことでしたが、さすがに気づこうと身構えてるので気づきます。

2,400ccエンジンは確かに静かでした。
2,000ccVerで時々聞くガサツなエンジン音は一切感じませんでしたし、パワフルですね。
高速道路でエンジンのみの走行も試したくなりましたよ。

■パワーメーター


一目見てすぐ分かるのが「タコメーターみたいなエンジン出力(kw)メータ」が付いた点。

新型パワーメーターは、OFFの位置がありパワーONで指針がピンと動き、READYの状態が感覚的にも伝わるようになりました。
開発の方いわく、指針がEcoゾーンの中ならエンジンが掛かることは絶対ないそうです。

時計回りにEcoゾーンの次が「エンジンが掛かるかもしれない」ゾーン、そしてエンジン出力(kw)メーターという構成です。

各ゾーンの役割が明確でいいですよね。

自分の場合、アクセルの踏み加減でエンジンが掛からないようにしてるつもりだけど、Ecoゾーンでも掛かる時があるから。
2017VerからはEVプライオリティモードも装備してるので、鬼に金棒です。

このパワーメーター、凝った造りですが、実は開発が大変だったらしいです。

余談ですが、HONDAクラリティPHEVはアクセルに『ペダルクリック』という機構を設定。これ以上踏むとエンジンが掛かるよと、分かるようにしてるみたいですね。

■ドライブモード追加

myランダーはNORMALとLOCKの2モード切替のみ。
新型はそれにSNOWとSPORTが加わった。

SPORTは単独のボタンで、NORMAL、LOCK、SNOWがボタン切替。
スポーツモードを解除するにはもう一度スポーツモードボタンを押せばいい。

【スポーツモードの感想】
レスポンス⇒良いです!発進も追い越し加速もいいですね。
そりゃあプリウスPHVのパワーモードのほうが鋭い加速しますが、1.8tのSUVにしては十分かと。

ブレーキは自動的にB5になるから、アクセル離すだけでぐーっとブレーキが効いてしまう。
街中では後続車に迷惑かな?踏む力の抜き方を穏やかにする技も要るかも。その時にブレーキランプが点いているかは、メカニックの方も知らなかったので、同乗された営業の方が「ナイトショールームで聞いておきます!」との事。

後続車の多い街中ではノーマルモードのほうがいいかも。

減速だけB2のままのスポーツモード2が加わってもいいかもと思いました。

myランダーで帰る時、新型スポーツモードと比べ、なんてモッサリとした発進加速なんだとショックを覚えました。
新型に試乗した時の驚きより、旧型に戻った時の落胆で違いを強く感じるものなんですね。

SNOWモードは、アクセル踏んだ最初の転がりが絶妙に穏やかだったり、タイヤの空転や曲がるときに膨らみそうと検出し対処する制御が秀逸との事。

9月なので雪道ではないですが、SNOWモードを試しました。

スノーモードは路面が雪道でなくてもジワーっと発進しますね。
アクセルの踏み加減を勝手に上手にコントロールしてくれますので雪道でも安心でしょうね。
アクセルをグッと踏み込んでスタートしても、ジワーっと発進してくれましたよ。

ちなみに、SNOWモード走行中にSPORTモードを押せばSPORT優先になり、その状態からSPORTボタンを押して解除するとNORMALモードになります。SNOWモードに戻るわけではなかったです。

■EV走行可能距離が65kmに!

myランダーはカタログ値60.8km⇒実質 50kmぐらい(冬はさらに落ちる)
新型は65kmなので、実質55kmぐらい走れるのかなあ?

■SAWCの制御変更

本来は、もっと強烈に効かせることが可能なのに抑え気味に設定してたのを、マイチェンで本来の力を発揮できるように制御変更したとのこと。

試乗コースでは「曲がる」のは数回だけ試せたけど、フロントの入りがスッと浮くように軽く感じたような気がしました。
向き変えがしやすかったように思います。
Sエディションのビルシュタインとか構造接着剤によるシャシー剛性UPとかの相乗効果が加わると、スゴそうです。

他にも気に入った変更点がありました。

■充電中にエアコンが使えるようになった!

旧型は充電ガンを挿してあるだけでも(実際に充電はしていなくても)エアコンは作動しません。
送風はされるのでダマされます。なかなか冷たい風が出てこんなー!と(笑)

充電しながら冷えた車内で待ちたい方は多いはず。
助かる改良ですね!

セーフティパッケージ(2015.07Ver)に3年乗って感じてる不満点

不満というか望むことを書きだしてみた。

・エレクトリックテールゲート欲しい。
・ステアリング・カメラボタン欲しい。
・助手席ドアミラーがじゃまで視認性が悪く左折時の安全確認がしづらい
・電気温水式ヒーターが欲しかった。もしくはガスヒーポン式エアコン(プリウスPHV)も良い
・シートベルトのロックを引き出そうとすると、Bピラーにガツッと当たりキズが増えている?
・後部座席のシート表皮だけポツポツ白い粉みたいなものができる。ディーラーは真剣にとりあってくれなかった(使い方に非は無いのだが)
・センサー誤検知がときどき起こる。
・エンジンがかかってしまうと、しばらくガサツな雰囲気と付き合うことになる。
・EVプライオリティモードが欲しい。
・ON/OFF付LEDデイライトがほしい。
・スピーカにバッフル板を付けてほしい。
・ロードノイズをさらに拾いにくくしてほしい。
・ハンドリングをもう少しクイックにしてほしい。
・リモコンキーにエアコンボタンをつけてほしい(プリウスPHVみたいに)。
・キーレス横ボタン2回押しで今すぐ充電できるが、途中で解除したい時もある。
車外からキーレスで解除できるようにしてほしい。
目的地までの往復に何%残ってればEV走行だけでいけるとわかっているので、あと10%だけ足したい、とかあるのだ。(PHEVモニター付けてます )

細かい不満は置いといて、新型Gプラスパッケージに電気温水式ヒーターを付ければ、大満足ですな。

次期アウトランダーPHEVに望むこと

上記不満の中でも、リモコンキーにエアコンボタンをつけてほしい(プリPHVみたいに)⇒強く強く望みます!!

新アウトランダーPHEVのCMですが、最近の日産がE-POWERやリーフのCMで「シュィーン音」を強調しているように、三菱も誇張してきた。音だけでなく映像による演出で電気走行を表してる感じかと。

今までの静けさを強調するのと違い、得体のしれない力強さが伝わる音。日産とは差別化されてて、いいですねえ。

ナイトショールームというLIVE配信も楽しく拝見させていただきました。
国沢さん、中谷明彦さん、開発の方々、すごく楽しみにしています!

マイナーチェンジの度に、どんどん良くなるアウトランダーPHEV。
次の買い替え時もアウトランダーPHEVを選べたらいいな。

そんなふうに思えた試乗となりました。

次期型は3モーターらしいですね?

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コメント

  1. 山添 孝夫 より:

    時々覗かせてもらっています。うちも6月からアウトランダーPHEV2015MCモデルと嫁プリウスPHV(ZVW52)の2台体制になりました。

    新型アウトランラーPHEVのパワーメータの説明で「タコメーター」と書かれていますが、目盛り「1−5−10」とついている部分はタコメーター(エンジン回転数)ではなくて「エンジン出力」のはずです。目盛りの単位にも「x 10kw」との表示があります。ご確認お願いします。

    色々と参考にさせてもらっていますので今後とも楽しい記事をお願いします。

    • ojityan より:

      山添さま、コメントありがとうございます。
      そうだったんですね。カタログ見て、汗。直感的に「タコメーター」とばかり思い込んでました。勉強になります!!
      もう試乗されましたでしょうか?もし買い替えたら追い金いくらかな?と冗談でディーラー査定してもらったら思いのほかいい査定額でした。

      我が家と同じ体制ですね!これからも、よろしくお願いします。

      先週あたりからやってる三菱HPのPHEVナイトショールームでも、深~~く楽しい話が多くアウトランダーPHEVって本当にすごいクルマなんだと、楽しいだけじゃなく、所有する喜びを一段と感じてます。